カメラ大手が小型デジタルカメラの開発を相次ぎ停止するのだそうで、パナソニックホールディングス(HD)は「LUMIX」ブランドの低価格機種の開発を停止し、ニコンも「COOLPIX」ブランドの小型デジカメの新規開発を取りやめています。

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ここ最近、高性能カメラを搭載したスマートフォンが普及していて、小型デジカメ市場はピーク時の約3%まで縮小しているのだそうで、各社は今後、高単価のミラーレス機に経営資源を集中させ、カメラ事業での生き残りを目指していくようで、これも時代の流れですよね。

各社が、本体とレンズが一体となったコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の事業を相次いで縮小することになったわけですが、もともとコンデジは、一眼レフカメラに比べ割安で持ち運びやすいため、入門用カメラとして1990年代後半以降、一気に普及し、カメラ映像機器工業会(CIPA)によれば、2008年の世界出荷台数は1億1007万台に達したのだとか。

しかし、アップルの「iPhone」をはじめとする高性能カメラを搭載したスマホの普及により、市場は大幅に縮小していき、21年の世界出荷台数は301万台と08年比で97%減の水準にまで落ち込んだのだとか。

一眼レフと比べたときに「持ち運びやすい」というメリットは、スマートフォンのそれには及びませんし、手軽に写真を撮るという行為においても圧倒的に負けてしまいましたからね。

パナソニックは2001年にLUMIXブランドのコンデジを発売し、一時は国内シェアでも上位だったのですが、販売減を受け近年は機種展開も段階的に減らしており、19年以降は価格が5万円程度を下回る価格帯については新商品は投入しておらず、今後は低価格機の新規開発はしない方で、「スマホで代替できるようなモデルの新規開発は停止している」のだとか。

既存商品の生産は当面続けるようですが、今後は愛好家やプロの映像制作者向けが主体となる高級ミラーレス機の開発に集中する方針で、5月末に包括提携した独ライカカメラと共同開発するミラーレス機を1年後をめどに発売する予定なのだとか。

またニコンもCOOLPIXブランドの新商品開発を停止し、現在は高倍率の2機種のみ販売しているようですが、今後の生産量については「市場動向を注視して判断する」ということで、こちらも生産は中止となる可能性が高そう。

なによりニコンは、既に一眼レフカメラの開発も取りやめていて、今後は高価格帯のミラーレス一眼に特化していきそうですからね。

また1998年から展開されている小型カメラのブランド「FinePix」の廃止も決まり、富士フイルムも既に生産を止めているようで、新商品も開発しないのだそうで、今後は「X100V」などの高級機のみ、開発を続けるようです。

キヤノンも「IXY」の新商品が2017年以降は出ていませんし、「上位機種にシフトしているが、下位機種にも根強い支持があり、需要がある限り開発や生産は続ける」ということのようですが、こちらも風前の灯といってもいいかもしれませんね。

ソニーも19年から「Cyber-shot」ブランドで小型デジカメの新商品は発売しておらず、カシオ計算機は18年に小型デジカメ「EXILIM」の生産を終了しています。

いまやコンデジはスマホとの競合となっており、なんでもできて簡単に写真を撮ろうと思わせるスマホにはちょっと勝てなさそうですし、写真クオリティを追求すれば、一眼レフには太刀打ちできませんからね。